続き

途中、トルコとブルガリアの国境でイミグレーションを経験する。バスは免税店の前で止まってみんな小走りにタバコを買いに行く。戻ってきたと思ったら、急いで電子レンジの中とか階段の下のスペースとかに隠し始めた。
僕らは小太りの女にシガレーシガレーと言われ、二カートンずつ持たされた。他にも良くわからん新品ぽい服もたくさん。服の間に何か挟まれてたりするのだろうか。
偶然にも密輸を手伝うハメになってしまった。関税でハンコをもらうためにみんなで並ぶ。最初の人がやたらと時間がかかり、それが終わるとあとの人は顔パス俺らもそうだろと思ってたら見事引っかかっちゃったね。ちなみに俺ら以外は全員英語通じないルーマニア人。なんか知らないがIDカードと言われ、ショボい学生証を渡し、パスポートを渡し、着いて行く。ポリスどもは部屋にこもり、俺らはずっと待たされた。四十五分くらい経ってからやっと解放されて走ってバスのところに戻ると何人かチラ見してきて、ソーリーて言ったら笑ってくれた。でも様子をみているとバスの中身チェックの方がすごい時間かかってて、いくつかタバコ没収されていた。
その後無事に出発して、ブルガリアを走る。友人は寝てた。BABYLON A.D.という映画を流してたけど明るくて眠れないから消してほしかった。
ブルガリアは山中を多く走ってて、何度かトイレ休憩を挟んで今度はブルガリアルーマニア間の関税。今度はポリスがバスの中に乗り込む。また、俺らだけ先にパスポートを回収される。名前を呼ばれる。パスポートはしばらくたってから返ってきて、ハンコ押されるのを確認し安堵。それからは二時間くらい乗って、ブカレストの郊外的なところに降ろされた。深夜一時。ルーマニアのお金 leiは一つも持ってなかったから、死ぬ気。なんとかホテルを探し20ユーロとたまたま持ち合わせていた20ドルで部屋に入り、安堵のビールを飲みポテチを食べ、ゆっくり眠る。
朝起きて両替屋を探す。