わたしは真悟を読みました。
楳図作品はイアラ、漂流教室、洗礼、神の左手などを読んでますが、とにかく読むのに体力を使う。
しかし読み始めるとダダダッと読みきってしまう。
今回のわたしは真悟もそうでした。
まず扉絵が最高に良いんですねぇ。最後の方は尽きたのか、前話の引きの箇所の扉絵だったりするのだけれど、序盤から中盤のデ・キリコ成分抽出しまくった感じの絵を毎週描いていたかと思うと楳図先生はホントに先生て付けたくなる作家さんですよ。扉絵集だけでも満足出来る人は多いでしょう。
ストーリーに関しては、まだ14歳とか読んでないのですが、楳図作品てとにかく起承転結でいったら転の連続が多い気がして、そしてわたしは真悟は他のよりも転転転ともう突っ走りまくって、全てを置き去っていきますね。
気になることは沢山あるんですよ、毒のおもちゃ、エルサレムLSI、見てもなんだかわからないぐちゃぐちゃなもの、虹、さんちゃん、日本人の意識、黒い3人の男、佐渡島とかもうホントね、何も理由はないんですよね、漫画的に飛び出てくるんですよね、現れちゃった感じで繋げてる為にみたいなね
しかしそこはもう波に乗るしかないんですねぇ
ただ本人も論理には2つあって因果関係の論理と感性の論理とあると言ってますからまあ良いのかなとは思うのですが。
ただスピリッツで連載してたってのが驚きなくらいホントに楳図的感性を楽しめる作品でしたよ!一々ツッコミたいというか引っ掛かるというか何か言いたくなる場面が多くて良かったです。
あと楳図先生の名言センスが大好きだ。
奇跡は誰にでも1度だけおきる
だが
おきたことには誰も気がつかない
とか洗礼の最後の決め台詞とか
だが の使い方がいつもカッコ良い。