夜眠れずにいると、突然救急車のサイレンがなり出す。とても体のそばにいるように思える程、近く聞こえる。私と建物が隔ててあるのに、距離もあるのに、刺されるかのように耳へとサイレンが届く。サイレンはいつもならすぐ離れていくのに、ずっと動かない。動いたかと思ってもそれはホントに少しずつだった。サイレンが私の側で鳴り続けて、消えた。この事がとても象徴的に思えた。